Snow Drop

花言葉は~希望を叶える~

カジノになぜ反対ではないのか?

   

私たち、「ギャンブル依存症問題を考える会」に対して、
多くの方々はこう言います「カジノに反対なんですよね!?」
でも、何度も申しておりますが、
私たちはカジノ建設に賛成でも反対でもありません。

もし現在の状況で、私たちが
「えぇ、カジノには大反対です。ギャンブル依存症者の敵です。
まずは対策を作ることです。対策もないのにカジノ建設なんてもってのほかです。」
と、分かりやすい、ステレオタイプな答えを出したなら、
きっと私たちは、マスコミの皆さんに今の3倍は取り上げて頂いたでしょう。

でも、私たちは、その安易な道を決してとることは致しません。
何故なら、それは真実ではなく、
それどころか今までの生き方全てを裏切ることになります。
「絶対に賛成反対の運動はやらない」
これがなかなかご理解頂けない困難な道であることは、重々承知です。

けれども、そこには実は、
依存症からの回復するために王道を歩いてきた者たちならではの、
深い深い理由があるのです。

このことを、インタビューなどで、なかなか説明することができませんでした。
時間の制約があるし、話し言葉では誤解が生じる可能性もあるので避けて参りました。
けれども、カジノ審議が本格化した今、どこかでこのことを、
私たちのポリシー、そして依存症からの回復者のスピリットをお伝えしなくては・・・
と考えて参りました。
今日、やっと時間ができましたので、少し詳しく書き残したいと思います。

皆さんは、世界中の依存症者(約140カ国)が、回復のために使う
「12ステッププログラム」
というものをご存知でしょうか?
このプログラムは、依存症からの回復の王道と呼ばれ、
私たち依存症者に愛され親しまれ、何よりも絶大な効果をあげているものです。

12ステッププログラムは「アルコール依存症」からの回復者、
ビルとボブという二人が回復した方法を明文化したもので、
その名の通り12の段階に分かれています。
そして、この12ステップのマニュアル本が
「アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)」
であり、この本のタイトルはそのまま、
アルコール依存症から回復したいと願う人達の集まり「AA」という、
グループ名となっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%82%B9

この12ステッププログラムはその後、薬物やギャンブルをはじめとする、
様々な依存症からの回復に使われた他、
依存症者の家族のためにも使われるようになり、
そして、それは一般社会のどんな人達にも有効であると言われるようになりました。

実際、アメリカではこのプログラムが200種類以上の様々なグループで使われ、
例えば「クリスチャンのための12ステッププログラム」というものもあります。
余談ですがこのクリスチャンのための12ステッププログラムは、
リックウオレンという牧師によって作られ、彼はオバマ大統領の就任式で開会の祈祷を努めました。
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この12ステッププログラムは、パワフルで確かに効果があるのです。
だからこそ今でも多くの依存症者の間で使われています。
そして、回復したいと願う人なら、誰でもできるものなのです。

この12ステップのマニュアル本を私たちは「Big Book」という愛称で呼び、
まさに自分達の命を救ってくれた精神が書かれているものとして、
大切に尊重し、生き方の指針としています。

そして、この依存症からの回復者に送るマニュアル本には、
こうはっきりと、私たちの答えが書かれているのです。
少々、古臭い言い回しで、長くなりますが引用致します。

            ~☆~

「私たちの考えでは、アルコホリズムとの戦いは、
病人をアルコールの誘惑からなんとかしようと守ろうとするものであるかぎり、
どんなに工夫をしても失敗に終わるよう運命づけられているのだ。」

「飲んでいた頃は徐々に人生から遠ざかっていたが、いまはまた、
この世間一般の社会生活に戻っていくのだ。
友人たちが酒を飲むからという理由だけで、
逃げて世間から遠ざかってはならない。」

「飲むしきたりに対して目くじらをたてたり、
憎しみを表したりしないよう、私たちは極力注意している。
そうした態度が誰のためにもならないことは、
経験から良く分かっている。
新しくやってくる仲間はみな、私たちがそういう人間ではないかと、
疑心暗鬼になっているが、
私たちが魔女狩りをする人間でないことを知って大いにホッとする。
不寛容の精神は、その愚かさがなかったら救われたはずの人を、
追い払ってしまうかもしれない。
私たちは禁酒運動をすることが良い結果をもたらすとは考えない。」

「いつの日か、この病気の深刻さについて一般市民がもっと理解できるよう、
アルコホーリクス・アノニマスが手助けできるようになればと思う。
私たちの態度が苦しみと敵意に満ちていたならば、
手助けも何もあったものではない。」

「私たちは誰に対しても、何に対しても闘いをやめることにした。
そうしなくてはならないのだ。」

        ~ ☆ ~

このアルコールの部分をそっくりギャンブルに置き換え、
カジノ問題に当てはめてみて下さい。
答えはおのずと出てくるはずです。

そう、依存症からの回復プログラムにはっきりと書いてあるのです。
ギャンブル依存症からの回復に、ギャンブル場の是非は関係ないと。

そして、そのような不寛容な精神は、我々回復者にはそぐわない、
それは、まだ苦しんでいる依存症者を手助けするには不向きであると。

回復した依存症者には、依存症者を助けるために必要な真実の世界があります。
そして、その命と引き換えに見出した真実を、安易に曲げることはできません。

予防や防止策で、ある程度の抑止効果は期待できると思います。
でも、ハッキリ言えば、何をやっても何を廃止しても、撲滅しても、
結局のところ依存症者は現れるのです。
何故なら人間の脳は、報酬を求めるように出来ており、
依存症は脳の報酬系に密接に関わる「病気」だからです。

だから、予防や啓発活動、そして治療への道筋と助成
これがギャンブル依存症に対する最善の策と私たちは考えています。
何故なら、それで世界中の国から回復者が生まれるという、
実績が証明しているからです。

依存症は正しい道筋が示されるなら、回復できる病気なのです。
そして回復した人生は素晴らしいものです。
私たちは誇りをもってそう言えます。

私たちの主張は、一般の方からみたら分かりにくいかもしれません。
でも私たちは、回復者として生きていきます。
そのSoulは、決して明け渡してはならないものなのです。

「私たちは禁酒運動をすることが良い結果をもたらすとは考えない。」
愛するBig Bookに書かれていることを、
私たち世界中の依存症者は死守しています。

私たちをご支援いただける皆々様方に、
ご理解頂けたら幸いです。

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