Snow Drop

花言葉は~希望を叶える~

入場制限「ダメ絶対」

   

今年に入って、再びカジノ議論が盛り上がって参りました。
様々な方々と、意見交換させて頂く機会に恵まれますが、
そこで、必ず出てくる「入場制限」という対策論です。

例えば、先日も、雑談ですが
「御主人がカジノにのめり込み過ぎるという奥様からの申告があったら、
その方は入場させないようにすればよい。」
というご意見が出ました。

そうお考えになるのも分かります。
でも、これってギャンブル依存症者が家族に居ない方のお考えなんですよね。
ギャンブラーの家族は、これがいかに現実離れしているか、
また、対策としては無益かが分かるんです。

まず第一にギャンブル依存症者は、
ギャンブルしていることを巧妙に隠せてしまいます。
その技は見事で、私も夫がギャンブルしているかどうか、
全く分かりません。

アルコールや薬物のように、
「酔っぱらう」とか「行動がおかしい」などという、
身体症状がまるで出ないギャンブルは、
本人が認めるか、尾行でもしない限り分からないです。

ですから、入場制限を家族が申告すること自体が、
まず現実に即していません。

そしてここからが問題です。
では、万が一カジノでギャンブル依存症もしくは、
問題あるギャンブラーとなった場合、
そしてその人に入場制限がかけられ、
カジノに入場できなくなったら、
その人はギャンブルを止めるのでしょうか?

答えは残念ながらNOです。
問題あるギャンブラーとなったら、
なんとしてもカジノに行きます。
この世には、闇カジノもあれば、オンラインカジノもあれば、
海外にはいっくらでもカジノがあるのです。

以前ご相談で、ご主人から
「海外のカジノでお金を使い果たし、
帰れなくなっている。送金して欲しい。
と連絡が来ているがどう対応したら良いか?」
というご相談を受けたことがあります。
そうなってしまうのが現実なのです。

入場制限なんて、対策になんてなりません。
それで、すっぱりギャンブルを止められる人は、
そもそも依存症じゃありません。

むしろ依存症者を治療につなげようと思ったら、
そんな小手先で、救おうとせずに、
とことんまで突き落とした方が良いのです。

「底つき」これを底上げするために、余計な手を出さない、
これが私たち家族のセオリーです。

カジノ建設に私たちは反対ではありませんが、
やるからには、小手先の安直な方法で、
依存症対策ができるという、
まやかし議論をどうかおやめ頂きたいと願っています。

それは「ダメ絶対」運動で、
薬物に手を出さない青少年と一緒で、
それで手を出さない人は、最初から依存症になりません。

「ダメ絶対」だけでは「ダメ絶対」なのは、
現実の薬物問題でも明らかで、
依存症問題に関わる人たちが、長年訴えてきたことです。

薬物で撲滅できないものは、ギャンブルでも同じです。
「入場ダメ絶対」といっても、「ダメ絶対」なのです。

クローズアップ現代で、田辺先生がおっしゃったように、
依存症治療は時間も手間ヒマもかかるものです。
でも、私たちにはその手間ヒマのノウハウがあるのです。
長年、どこからの援助も受けず、
コツコツと口コミという繋がりだけでやってきた
ノウハウがもうすでにあるんです。

問題は、私たちのマンパワーだけでは、
536万人に届かないということなのです。
ですから、そのマンパワーを増やして欲しい、
カジノを建設するなら、なんらかの形で対策費を計上し、
対策の規模を大きくして欲しいのです。

話は単純明快簡単です。
どうやればよいかは分かっているのです。
私たちが関わってきたギャンブル依存症者は、
愛好家とは明確に違う、それこそ重症な仲間達です。

でも回復したんです。
沢山の仲間達が。
それが現実という真実の姿です。

ただこれまでは、いかんせん規模が小さくしか出来なかったのです。
何故なら、私たちは全て持ち出しで、
仲間を助けたいという愛情だけでやってきたからです。

でも、できるならもっと多くの人を助けたい。
そのジレンマを感じていました。いつもいつも。

そこへ降ってわいたカジノ議論。
皆さんが、突然ギャンブル依存症に注目して下さいました。
536万人のまだ苦しんでいる仲間がいることが分かったからです。

だから助けて欲しいんです。
でも、それだけの人を助けるにはお金がいります。
私たちが細々やっていたのでは間に合いません。

その人たちは助からないのではなく、
助けられないのでもなく、
手が足りなくて、助けが届いていないのです。
何故なら、入場制限で済む話ではなく、
手間ヒマがとってもかかる病気だからです。

カジノ建設に賛成でも反対でもありません。
でもこの機会に、この問題にどうか力を貸して下さい。

カジノを建設しなければ依存症者が増えないということもないし、
カジノを建設したら依存症者が増えるということもありません。
対策をすれば減らすことができるのです。

カジノを建設しないで、対策をする
カジノを建設して、対策をする
どちらにも賛成です。

カジノを建設しないで、現状維持のまま対策はしない、
カジノを建設して、入場制限位はやるけど踏み込んだ対策はしない、
どちらも反対です。

どうかご理解が進みますように。
宜しくお願い致します。

クリックして頂くとランキングが上がります

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ギャンブル依存症へ
にほんブログ村


ギャンブル依存症 ブログランキングへ

ご支援お願いします。

 - 未分類

  関連記事

162067
1年の感謝を込めてご挨拶

早いもので、もう大みそかです。 今年、最後のお仕事として、 現代ビジネスさんに手 …

gamblingaddiction
企業講演

先日、企業講演させて頂きました、 S-TEC株式会社さんが、HPにも講演の模様を …

gamblingaddction
ベネッセ&伊藤忠事件の裏側

  今、世間を騒がせている、 ベネッセさんの情報漏えい事件 http: …